Cast
八乙女 光
1990年12月2日生まれ、宮城県出身。2007年、Hey! Say! JUMPのメンバーとしてCDデビュー。音楽活動では作詞作曲を手掛ける一方、バラエティ・テレビドラマ・舞台など幅広く活躍。2004年、『3年B組金八先生』でドラッグに手を染める中学生を演じ、高い評価を得た。近年の主な出演作に、【ドラマ】日本テレビ『ドS刑事』(15年)、日本テレビ『孤食ロボット』(18年)、【舞台】舞台『薔薇と白鳥』(18年)、朗読劇『ベートーヴェン-届かなかった手紙-』(24年)など。現在、日本テレビ『スクール革命!』、『ヒルナンデス!』、フジテレビ『いたジャン!』にレギュラー出演中。
伊勢佳世
1981年5月30日生まれ、神奈川県出身。法政大学在学中に劇団俳優座養成所に入所し、芝居の基礎を学ぶ。 2008年より2016年まで劇団イキウメに所属。退団後もこまつ座『父と暮せば』(21年)、『ミセス・クライン』(20年)、新国立劇場『マリアの首』(17年)、『OPUS』(13年)など様々な舞台演出家、作家の作品にて活躍中。近年の主な出演作として、【舞台】NODA・MAP『Q:A Night At The Kabuki』(19年,22年)、東京芸術劇場『Le Fils 息子』(21年,24年)、ハイバイ 20 周年「て」(24年-25年)、【映画】『じょっぱり看護の人花田ミキ』(24年)など。
長井 短
1993年9月27日生まれ、東京都出身。舞台、テレビ、映画、モデル、執筆業と幅広く活躍。近年の主な出演作として、舞台『ヴェニスの商人』(24年)、月刊「根本宗子」第19号『共闘者』(24年)、【ドラマ】日本テレビ『最高の教師 1年後、私は生徒に□された』(23年)、テレビ朝日『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(23年)、テレビ朝日『星降る夜に』(23年)、【映画】『若き見知らぬ者たち』(24年)、『もしも徳川家康が総理大臣になったら』(24年)、『PERFECT DAYS』(23年)、【ラジオ】NHK『NEXT名人寄席』などがある。また小説集『ほどける骨折り球子』他、自著や連載も多数執筆。
内村颯太
2003年3月7日生まれ、埼玉県出身。主な出演作としてグループとしての初主演舞台『俺たちのBANG!!!~大劇場を占拠せよ~』(23年)、『最強で最高の自慢の息子 Season2」(23年)では、個人での主演を務めた。同年夏には、『テレビ朝日・六本木ヒルズ SUMMER STATION』公式応援サポーターに就任。直近では『DREAM BOYS』(24年)『SHOWbiz 2025』(25年)に出演。
ぎたろー
1982年1月9日生まれ、福岡出身。地元福岡で活動後、2009年からダンスカンパニーコンドルズのメンバーに。【舞台】『あゝ、荒野』(11年)、『學園歌劇帝一の國』(13年-16年)、『ミュージカルグラウンドホッグ・デー』(24年)ほか多数出演。舞台のみならず、【映画】前田哲監督『極道めし』(11年)、山田洋次監督『キネマの神様』(21年)など映像作品へも活動の場を広げている。SEKAI NO OWARI、水樹奈々ほかMV、テレビCM等にも出演。作・演出の小沢道成とは第31回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞したEPOCH MAN『我ら宇宙の塵』(23年)以来2度目。
竪山隼太
地元大阪で子役として活動後、2009年より蜷川幸雄率いる演劇集団さいたまネクスト・シアターに所属し、最終公演まで在籍。近年の出演作として、【舞台】舞台彩の国シェイクスピアシリーズ第34弾『ヘンリー五世』(19年)、PARCO劇場「桜の園」(23年)、『ハリー・ポッターと呪いの子』ロン・ウィーズリー役(22年)、風姿花伝「夜は昼の母」(24年)、新国立劇場『デカローグ』(24年)、二兎社『こんばんは、父さん』(24年-25年)、【映画】蜷川実花監督『人間失格太宰治と3人の女たち』(19年)など。
篠井英介
1958年12月15日生まれ、石川県出身。1984年、男優だけのネオかぶき劇団「花組芝居」(前身・加納幸和事務所)に参加。看板女方として人気を博す。退団後は女方のみならず、中性的な役や悪役など、変幻自在の演技派俳優として活躍中。飾らない人柄で、教養番組やバラエティ番組にも数多く出演。日本舞踊の宗家、藤間流師範名取・藤間勘智英の名を持つ。 1992年、第29回ゴールデンアロー賞演劇新人賞、2023年には第58 回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞する。近年の出演作として、【舞台】『応天の門』(24年)、【ドラマ】FX「SHOGUN -将軍-」(24年)など。
Staff
作・演出
小沢道成
演出家・脚本家・俳優。自身が主宰する「EPOCH MAN」では出演のほか脚本・演出・美術・企画制作なども手がける。2021年上演の『オーレリアンの兄妹』が第66回岸田國士戯曲賞最終候補作品に選出。『我ら宇宙の塵』(23年)が第31回読売演劇大賞「優秀作品賞」「優秀演出家賞」「最優秀女優賞(池谷のぶえ)」の3部門を受賞。近年手掛けた作品に【脚本・演出】陣一人芝居『slip skid』(23年)、【脚本】東洋空想世界『blue egoist』(24年)など。2月に演出を担当する『しばしとてこそ』が新国立劇場小劇場にて上演される。
主催・企画製作:東京グローブ座
Comment
作・演出:小沢道成
おかしい────ある時にそう言われた青年の、その後に起こった人生の物語です。
人よりも不運な気もするし、確かに、人よりもおかしな言動をとってしまう。そんな青年がある日の朝、2本のネクタイを手に、ぴたりと動けなくなってしまったのです。物語はここから始まります。
これだけ聞くと、真面目なお芝居のように思えますが、視覚的にはとてつもなく煌びやかで、とてつもなく愉快な演劇になるんじゃないかと予想しています。スタッフ・キャストともに才能溢れる素晴らしい方達が集結した『Bug Parade』、待ち焦がれていた八乙女光さんの舞台姿、実に豪華で個性豊かな7人芝居、なのに、書き上がった台本の登場人物を数えてみると約70役。どうやってこれを上演すればいいのか。この物語からは、なにか、人間の凄さを感じたいのかもしれません。
僕の身にも起こった〝あの出来事〟にもう一度向き合い、華やかで鮮やかな演劇のひと時を目指したいと思います。春、ご期待ください。
八乙女 光
小沢さんと初めてお会いした時は、なんて柔らかい発想力がある方なんだろうと思いました。今回のストーリー、裏テーマなど話してくれている間も僕の好奇心をくすぐり、僕の中では、春翔をどういう風に見せようか、春翔になり、何を伝えたいか、と頭の中で役への冒険が始まりました。
今回演じる春翔という人間は、誰しもが持っている感情や思考があり、その中で普段は見て見ぬフリをしていても当たり前の事に春翔は真剣に向き合って、今の一瞬を大切に生きる人間だなと思いました。春翔はストーリーの中で、沢山の人との日常会話に混乱や選択をしていく。自分とリンクする部分があります。
とにかく今は早く稽古をしたいなと思っています。一部の切り取りのシーンの中でも、演劇ならではの見せ方が出来る。この作品は舞台だからこそ現れる演出もあるなと思いました。早く稽古をしたい理由は、自分の言葉のニュアンスで捉え方が変わる部分が多いので、きっとキャストの皆さんや小沢さんとの稽古で生まれる事が多いのかなと思ってます。
しかし、春翔は淡々と演じても何もおかしくはない。でも深く考えて演じるのも面白い。演じる人間の選択肢が沢山あるのが、この春翔の魅力だと感じます。
とても先の事なんですが、この作品は観た人によって、どんなエンディングなのか。来てくださる方々が見終わった後に一人一人、違う感想が生まれる。その感想を聞いてみたい。そのぐらい気持ちが前のめりになってます。とても自分1人では想像が膨らみすぎて、早くこのストーリーを話してみたい。冒頭で述べたように、どんな風に演じようかと、好奇心がくすぐられるんです。
舞台は生物とよく耳にするんですが、今回の作品は本当にその言葉のように、コチラが毎日違う新鮮な魚を食べてもらう。同じ魚を、同じ人に食べさせて、毎日何か味が違うと感じるかもしれません。そんな風になったら良いなと思ってます。
当たり前に潜む、妙、に注目してほしいです。
伊勢佳世
人生は選択の連続で、もしもあの時あっちを選んでいたら・・・って思うこともたくさんあります。
この作品を読んで、選択することって怖いことだなとも思わされました。この作品に出させていただくという選択をした私、公演が終わったらどんな自分になっているのだろう。どうかバグっていませんように!
バラエティ豊かな出演者の皆さまと小沢道成さんと作っていく日々が今から楽しみです!
長井 短
一体何役やることになるのでしょう!今からドキドキわくわくしています。
小沢くんの想像力に身を委ねたら、どんな自分に出会えるのか、今から楽しみで仕方ありません。みんなで仲良く、楽しい演劇にしたいです。
内村颯太
今回お話をいただいた時は、率直にとても嬉しかったです。最近演技が好きでドラマを観ているのですが、自分の家でその演技を真似したりして練習をしていたところでした。(笑)
今回は複数の役を演じさせていただくのですが、違う人が出てきたと思ってもらえるくらいに役を演じられるよう頑張ります!
ぎたろー
頂いた脚本を拝読して驚きました。めちゃめちゃ心に刺さる話だけど、これ舞台の脚本?って。あ、逆に舞台だからすごいことになるのか!と。
やることがてんこ盛りなので、頭と体をたくさん使って、今までに見たことない観劇体験をお届けできるように頑張ります!
竪山隼太
何年か前、演出家の小沢道成さんが取り組まれている1人芝居のEPOCH MANの稽古場に遊びに行ったことがあります。稽古場でたった1人でセットや衣装、小道具を1つ1つ手作りし、芝居の稽古もされていて、才能と孤独とある種の狂気と演劇への真摯さに胸を打たれました。
その時いつか一緒にお仕事したいと強く感じました。とうとう来ましたその時が!そして魅力的な共演者の皆々様!滾らないわけがない!皆様ぜひ劇場へお越しくださいませ。
篠井英介
バグる!とは調子がおかしくなること、らしいです。
私たちの生活にもバグる!日があります。小沢道成さんのもと演劇の新しい一面に向けて参加は嬉しい限りです。何役も務めることに・・・。私自身がバグらないようにしなければ!